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保険の見直しをしていると今の保険を解約して新しい保険が必要になる場合もあるでしょう。
もしかしたら保険料が払えなくなって保険の解約を考えることもあるかもしれません。
保険の解約は基本的に書類が必要になります。保険担当者や保険会社に電話で解約したいと伝えても解約になるわけではないので注意してくださいね。
さて解約しようと解約書類を送ったらいつ解約になるのでしょう?
書類の記載日なのか届いた日なのか、保険料の引落はどうなるのかなどいろいろ気になることがたくさんありますよね。
解約書類の流れから、保険料の支払いはどうなるのか、解約返戻金の振り込み時期はいつなのかといったことをお知らせしますね。
解約書類郵送後の流れ
解約書類が保険会社に届くと、書類の不備がないかチェックされた後解約処理が始まります。解約処理が始まると保険料の引落も止まり、解約返戻金がある場合は振込処理のために計算が始めます。
解約処理が始まってしまうと解約を取り消すことはできません。
十分考えてから解約をしてくださいね。
保険料の支払いについて
保険を解約した場合、引き落とされる保険料がどうなるのか気になりますよね。
月払いの場合、月末の銀行口座から引落のことが多いですね。月中で解約の書類を出すとその月末の保険料は引落されません。正確に言うと届いた解約書類に不備がなく締め切りまでに届いた場合ですね。
保険の解約を担当者や保険会社に伝えると、〇月〇日までに書類が届けばその月の保険料の引落はありませんというお知らせがあります。その期限まで不備のない書類が届けば保険料の引落が止まります。
ただし、締め切り期間までに不備のない解約書類が届いていても保険料が引き落としされる場合があります。
保険料の引落が25日で解約書類の締め切りが20日の場合は保険料の引落を止める猶予がないため一旦は引落されてしまいます。このような場合、保険料が引き落としされますが、後日返還がありますので安心してくださいね。
保険の見直しをする場合は次の保険の成立確認ができてから解約書類を送付しましょう。
保険に入れなかったから解約取り消します。なんてことはできません。解約書類締め切りよりも重視してくださいね。
年払いや半年払いの保険解約の場合
保険料が月払いの場合は引落が止まるだけで安心ですが、半年払いや年払い保険料の場合、払ってしまった保険料が戻ってくるのか心配ですよね。
半年払いや年払いの保険の場合、契約した時がいつかによって払った保険料が戻ってくるのか戻ってこないのか対応が変わってきます。
そのポイント時期は2010(平成22)年4月以降の契約か否かです。
2010(平成22)年3月以前の契約では、解約で保険が消滅した場合でも未経過分の保険料は返還されませんでした。
平成22年4月1日に「保険法」という新たな法律が施行され、2010(平成22)年4月以降の契約では、未経過の月数に対応する保険料相当額が返還されるようになりました。
契約時期 | 未経過保険料返還 |
---|---|
2010年3月以前 | なし |
2010年4月以降 | あり |
※平成22年4月以降には、平成22年4月以降に主契約の更新を迎えた契約も含まれます。
※一時払いの契約は保険料の返還はありません。
※2010年4月以降の契約の場合
保険料には日割りという概念がありません。そのため年払いや半年払いで未経過分として返還される保険料も月で計算されます。
半年払いや年払いの場合解約書類の締め切りに間にあわないと、一月相当分の保険料の返還が無くなるので注意してくださいね。
解約書類郵送時のポイント
保険料が高額の場合、締め切りに間に合うか間に合わないかで家計に負担もかかってしまいますよね。書類締め切りまでに余裕があったとしても念のために速達にするとか配達記録がわかる郵送方法にしておきましょう。
保険会社から届いた封筒に解約書類を同封し郵便局に持参して特定記録として送付しましょう。料金は160円で受取人の郵便受け箱へ配達するまでが記録されます。
郵便受けだと心配という方は、レターパックプラスに保険解約書類を入れて送りましょう。
こちらは料金が510円かかりますが、確かに相手に手渡しをしてくれるので安心できますね。郵便局のホームページで確かめるとわかるのですがお届日数も速達とほぼ同じです。
実際に私が送ったときも、レターパックプラスを速達にしたいと言ったところ、速達と同じに届くから必要ないですよと言われました。
早いとはいえ、コンビニポストに入れていては郵便局につくまでに時間がかかってしまいます。保険の解約など急ぎの書類は面倒でも郵便局へ持ち込みましょう。
解約返戻金の振り込みはいつ?
解約返戻金がある保険の場合は、そのお金の振り込みがいつになるかもとっても気になりますね。
ほとんどの保険会社で解約の手続き完了後1週間以内の振り込みとしています。
書類到着後2日ぐらいたてば手続き完了していると思われるので、正確な日付を知りたい場合は保険会社のコールデンターへ問い合わせをしましょう。
ただし問い合わせは本人からが原則なのでその点だけ注意してくださいね。
最近は保険会社の手続き処理も早く、解約返戻金振込のお知らせが届いたのが振り込まれた後だったということも多々あります。
解約返戻金の使途がある場合は、お知らせはがき等を待つよりはコールセンターへ問い合わせましょう。その方が解約返戻金が振り込まれたら即座に使うことができて助かりますね。
まとめ
保険の解約を郵送で送った場合、不備ない書類が期限までに届くことが重要になります。
ぎりぎりになりそうな場合は速達を使ったり、特定記録で保険会社が受け取った日にちを確認しておきましょう。
期限までに届いたのか届かなかったのかソワソワするよりも多少お金はかかりますが、自分で確認できた方が安心ですよね。
ただし保険の見直しをする場合は、保険会社の締め切りよりも次の保険が成立確認することのほうが重要です。次の保険に加入できなかったからと言って、解約処理をした保険を元に戻すことはできません。新しい保険の成立をきちんと確認したうえで種類提出してくださいね。
解約することに問題がない場合は、一刻も早く書類を郵送してしまいましょう。
早めに送ることで保険の引落されることもなくなるし、何より解約返戻金がある場合は出すのを長引かせるだけ、受け取る日が伸びることになりますから。
保険に加入した時と自分を取りまく環境が変わってしまうと保険の見直しも必要になってくるでしょう。見直しには解約処理必要になりますが、できるだけスムーズな処理ができるよう参考になれば幸いです。