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保険料の月払いや年払い。どちらかを提案される理由とは。

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あなたの保険料の払い方は月払いでしょうか?それとも年払いでしょうか。

それぞれの払い方で年間の支払い保険料の総額が違ってくるのですが、月々保険料を支払う月払いを選択されている方がほとんどです。

年払いと月払いの提案をされて月払いを選んだ方もいれば、最初から月払いの提案しか受けていない方もいらっしゃるかもしれませんね。

まずは月払いと年払いではどちらがお得なのか見てみましょう。

月払いと年払いどちらがお得か

月払いと年払いでは1年間に支払う保険料は差が出てきます。

1年間に支払う保険料総額が安く済むのは年払いです。

保険料の基礎となる数字は予定利率と予定事業費率、そして予定死亡率です。

予定利率:資産運用による収益をあらかじめ見込んだ保険料の割引率

予定事業費率:保険契約の維持に必要な事業運営経費率

予定死亡率:過去の統計をもとに、性別・年齢別の死亡者数(生存者数)を予測した死亡率

予定死亡率は月払いでも年払いでも違いはありませんが、予定利率と予定事業費率に違いが出てきます。

年払いのほうが予定利率(割引率)が高く、予定事業費率も低く抑えることができます。
月々保険料の引落手続きをするよりは年に1回だけ引落をする方が事務処理も少ないですもんね。

実際にどれぐらい保険料が違うのか見てみましょう。

保険会社:かんぽ生命
保険種類:終身保険
契約者:33歳 男性(払込年齢55歳)
保険金額:500万円

年間支払総額
月払い:18,950円×12か月=227,400円
年払い:225,315円

払込全期間総額
月払い:5,002,800円
年払い:4,956,930円
全期前納:4,836,458円(参考)

1年間の差が2,085円、22年間の支払いで45,870円の差になりますね。

この保険の場合、年払いにすると1%ほど保険料が安くなっていますが、保険会社によっては2~5%ほど差がつくこともあります。

保険料のお得度で言えば月払いよりも年払いを選択するのが正解ですね。

それではなぜ保険会社の提案は月払いが多いのでしょうか。その理由はいくつかあるのでそれぞれ解説していきますね。

保険会社の提案で月払いが多い理由

月払いのほうが生活設計がしやすい

年払い保険料のために毎月積み立てておくといったことができる方ならいいのですが、そうでなければ年1回の支払いとして高額な保険料を準備することが難しい場合もあるでしょう。

年払いなのでボーナス時期に支払いを合わせるといった工夫をしておけばいいのですが、予定していたボーナス額より少なかったといった場合、保険料の支払いができなくなる不安要素はできるだけなくしたいですよね。

そのため保険担当者は月払いで提案することが多いんですよね。

保険の見直しがいつでもできる

保険料を月払いにしていると思い立った時に見直しができまる利便性があります。年払いでももちろん見直しは可能ですが、1年分前払いをしているので基本的に次の支払いの時に見直すということになりがちです。

2010年4月以降の契約であれば年払いの保険でも途中解約すると支払った保険料の未経過分相当が戻ってきますが、それ以前の契約の場合は未経過分の保険料は戻ってきませんので見直しをする場合は次年度支払い前がベストということになります。

年払いより月払いの保険料トータルが高くなりますが、計画的な支出ができる点や見直ししやすいという点が契約者の私たちにとってはメリットと言えるのかもしれません。

月払い契約の場合
・生活設計がしやすい。
・保険の見直しがしやすい

実は保険担当者にとっても月払い契約がベストだったりするんですよね。
なぜなら、保険の加入や継続が年払いよりも月払い契約のほうが敷居が低いからなんです。

まずは加入の時、例えば、月保険料12万円ですというよりも月払い保険料1万円と提案したほうが受け入れてもらいやすいということがあります。

また年払いだと、次の支払い12万円なら保険見直そうかな、、。といったように生活環境が変わったからという理由ではなく、まとまった保険料の支払いのタイミングで見直しを考える機会ができてしまうので、できれば年払いは避けるといった保険担当者も多かったりするんですよね。

もし年払い保険料での提案がなかった場合は、こういった保険担当者の考えがあるかもしれません。

一時払いや全期前納といった払い方がない保険はありますが、年払いという払い方がない保険はまずありません。

月々の支払ではなく、少々まとまった額になっても保険料が安いほうがいいと考えるならば年払いでの保険提案もお願いしておきましょう。

月払いの契約でも会社で給与天引きしてもらえる保険の場合は、団体割引があるので年払いよりも保険料支払いがトータルで安くなることがあります。
加入する保険が給与天引きできるかできないかも確認しておきましょう。

年払いよりも団体扱いの月払い契約のほうが保険料が安いこともある

年払いを提案される理由は?

月払いではなく、最初から年払いで保険を提案される場合もあります。
その理由は月々の保険料が安すぎて月払いでの契約ができない場合ですから、月払いにしたいといっても変更することはできません。

保険会社によりますが、月払いの最低保険料が定められていてその額が3,000円だった場合、3,000円より安い保険料だと月払いで契約できないんですね。
そうなると年払いでの提案しかできないというわけです。

年払い契約の場合
・月払いより保険料が安くなる
・月払い保険料が最低保険料に満たない時は、半年や年払いの提案のみ。

この場合は年払いしかできないとはいえ、お安く保険には入れてうらやましいなぁと私なら思ってしまいます。

若い時に終身払いの医療保険に入ると年払いしかできないぐらいお安い保険料で契約できたりするんですよね。

払い方の変更はいつでも可能?

年払いのほうが安くなるなら年払いにしようかなと考えたりするでしょう。支払い方の変更は月払いから年払いへの変更は基本的にいつでも可能です。

年払いから月払いへの変更は契約応答月にしかできません。去年の3月に契約をしたならば今年の1月ぐらいに保険会社へ連絡して3月から月払いへ変更となります。

変更パターン 有期払い 終身払い
年払いから月払いへ 契約応答月 契約応答月
月払いから年払いへ 契約応答月 いつでも可

早めに保険会社へ連絡しないと、また次の年しか変更ができないといった事態になってしまうので気をつけてくださいね。

まとめ
保険のプランを作ってもらった場合、月払いでの提案をされることがほとんどです。
それは契約者が計画的な支払いをしやすかったり、見直しがしやすいというメリットがありますが、保険料だけみると年払いでの契約がお得になります。

例のように227,400円の保険料が225,315円で済むといったように差額2,085円を金利として考えるなら1%弱ですが、今のような低金利の時代にしたら大きな差がもしれませんね。

保険料引落の口座を変更して年払いに備え月々貯金をしていくと、一度にまとまった出費をしなくていいのでお勧めです。

ただしその保険が給与天引きなど、団体割引を受けることができる契約ならば、年払いよりお得になってきます。

保険の提案を受けるときは月払いでの提案だけではなく、年払いの場合の提案や団体割引がないかなど確認をしておきましょう。

保険の払い方を変更するだけで保険料に差が出てきます。保険担当者のおすすめの払い方以外にもお得になる払い方はないのか日頃からちょっとした情報収集をすることで、自分の手元に残るお金も変わってきます。いろんなアンテナ張っておきましょうね。