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医療保険の入院日額はいくら必要?給付額選択のポイントとは。

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医療保険の入院日額いくらぐらいにすればいいですか?という質問は保険見直し相談でかならずといっていいぐらい聞かれるお悩み相談の一つです。

公的医療制度があるから5000円あれば十分とか、いやいや1万円ないと足りないでしょう。などといった情報がたくさんあるけれど、自分の場合どう決めたらいいのかわからないという方がほとんどです。

医療保険の目的は入院時にかかる費用の補填になります。

・実際にどれぐらいの補填が必要なのか
・自分は何を補填したいのか

こういったことが入院日額を決めるポイントになります。

自分の加入する医療保険の目的は?

まずは医療保険でどんな費用をまかなう予定なのかということから考えてみましょう。
会社員が病気になって入院した時、どんな経済負担があるのか見てみましょう。

・治療費
・入院費(食事代・差額ベット代等)
・入院雑費:衣料品、日用品、暇つぶし費用、家族交通費
・入院による収入減

ざっと4つピックアップをしましたが、医療保険でどこまでまかなえたらいいと思いますか?入院による収入が減る分も医療保険でもらえたらと思うかもしれませんね。

ですが保険は目的によって加入する保険の種類が変わります。収入が減ることにたいしての保障には所得補償や収入保障保険を使いましょう。

食事代や日用品代は入院しなくても必要なので、治療費と差額ベット代が医療保険から出ればいいななど自分自身で補填が必要な費用を決めてくださいね。

入院時の費用目安

では入院時の費用がどれぐらいか計算してみましょう。
治療費は仮に30万円、入院日数は平均の19日としています。

金額 備考
▽治療費
診察・手術等 57,600円 高額療養費申請後
▽入院費
食事代 26,220円 460円×3回×19日
差額ベッド 148,428円 7,812円×19日
▽入院雑費
交通費 7,600円 400円×19日
衣類等 10,000円
日用品 5,000円
時間つぶし用 5,000円
合計 259,848円

参考:入院費用はいくらかかる?費用内訳や自己負担額をチェック!

治療費は高額療養費を申請すれば57,600円(所得によって変動)で済みますから、治療費と差額ベッド代だけなら21万円弱です。差額ベッド代も4人部屋ならば費用は三分の一になるので治療費と差額ベッド代で約11万円ですね。

入院にかかる費用として差額ベッド代だけ補填できればいいと考えるならば差額ベッド代平均の6,129円をまかなえる保障で充分ということになりますね。

入院日額目安
・平均の差額ベッド代のみ補填:6,000円
・4人部屋差額ベッド代のみ補填:3,000円
・治療費+4人部屋差額ベッド代補填:6,000円
・治療費+一人部屋差額ベッド代補填:11,000円

保険会社のシミュレーション等で入院日額1万円がおすすめパターンで出てきますよね。
この計算根拠は治療費+平均差額ベッド代+食事代になっています。

上記の例で計算してみると治療費は19日でも30日でも変わらないため、日当たり治療費が1,920円になります。

治療費+差額ベッド+食事代
1,920円(治療費)+6,129円(差額ベッド)+1,380円(食事代)=9,429円

このことから多くの保険会社では1万円がおすすめパターンになっています。

医療保険金額の設定

医療保険の日額ですが保険会社によって設定が違います。

3,000円から選べる保険会社もあれば5,000円単位でしか選べない保険会社もあります。
特にネットで加入する場合はその傾向が強く、6,000円の保障が欲しい場合でも5,000円単位なら1万円ではなく5,000円で設定することになるでしょう。

医療保険でまかなえない部分は貯金で補填することになりますね。

貯金がないなら医療保険は必ず入っておきましょうとよく言われていますね。
正しくは「病気の時のための貯金がないなら医療保険に入っておきましょう」です。

なぜなら、ほとんどが病院への支払いは保険金を受け取る前に発生しているからなんです。
最近は一時払いなど入院が1日でもあれば一定額支払われる保険も出てきましたが、通常の日額払いタイプは退院後の支払いです。

医療保険に加入しても加入日額を決める際の基準によっては保険金だけではなく、貯蓄からまかなう部分も出てくるでしょう。
老後資金や学費など目的別の貯蓄があると思いますが、こういった時に使うための貯蓄もしておいてくださいね。

まとめ
医療保険の日額を決めるためには入院の費用を自分がどこまで医療保険で補填するのを決めることがポイントです。

一入院にかかる費用は約22万円です。この金額には治療費や入院時の差額ベッド代だけではなく入院の際の日用品費等も含まれています。

差額ベット代だけの保障があればいいならば最低3,000円の保障で充分ですが、治療費、差額ベッド代、食事代まで含めると約1万円の保障が必要になります。

ただしこれはすべて保険金でまかなうと考えた時の場合なので、病気の際に使える貯蓄があるならば入院日額は低く設定することができるでしょう。

私の場合は入院日額5,000円にしています。治療費や食事代は入院するしないにかかわらず必要なものなので、差額ベッド代の負担分ぐらい準備すればいいと考えた結果です。
こういった考え方もあると参考になれば幸いです。