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入院費用はいくらかかる?費用内訳や自己負担額をチェック!

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入院費用はすごくかかるらしいといった話を聞くと心配になったりしますよね。入院費用が心配だからという理由で医療保険に入る方が多いのですが、実際に入院費用がどれぐらいかかるかご存知でしょうか?

入院した時にかかる費用にどういったものがあって、どれぐらい費用がかかるのか見てみましょう。

入院の時にかかる費用とは
治療費
これは病気やけがの内容によって違いますが、70歳未満の場合かかった費用の3割を自己負担します。3割とはいえ長期の入院などの場合高額になるかもしれませんね。

高額になりそうな場合は事前に「限度額適用認定証」の申請を行っておくと窓口での自己負担が減るのでもしもの時は申請をしておいてくださいね。

「限度額適用認定証」の申請をしておくことで自己負担が下記のようになります。

収入額 自己負担額
報酬月額81万円以上の方 252,600円+(総医療費-842,000円)×1%
報酬月額51万5千円以上~81万円未満の方 167,400円+(総医療費-558,000円)×1%
報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方 80,100円+(総医療費-267,000円)×1%
報酬月額27万円未満の方 57,600円
被保険者が市区町村民税の非課税者等 35,400円

食事代
一般の人の場合、1食につき460円(全国健康保険協会の場合)

差額ベッド代
差額ベッド室に当たる病室を自分で希望した場合には差額ベッド代がかかってきます。

いったいどういう部屋が差額ベッド室にあたるのでしょう。

  • 病室の病床数は4床以下であること。
  • 病室の面積は一人当たり6.4平方メートル以上であること。
  • 病床のプライバシーを確保するための設備があること。
  • 少なくとも「個人用の私物の収納設備」、「個人用の照明」、「小机等及び椅子」の設備があること。

いくつか条件がありますが、1室4床以下かどうかが簡単な見分け方ですね。

平成26年7月時点の調査報告では差額ベッド代は1日当たり平均6,129円でした。

種類 差額ベッド代
1人部屋 7,812円
2人部屋 3,130円
3人部屋 2,878円
4人部屋 2,509円

出典 厚生労働省:中央社会保険医療協議会『第306回総会 主な選定療養に係る報告状況』

金額と平均なんかおかしくない?と思うかもしれませんが、実は差額ベッド室を利用する65%の人が一人部屋を選んでいるからなんです。

余談ですが父が入院した時は一人部屋でした。

大部屋でいいといった父に「これまで家族のために働いてくれたんだから、これはちっとも贅沢じゃない。一人部屋でのんびりして」と母が一人部屋を勧めたそうです。
なんだか愛を感じてうらやましくなりました!

交通費
家族が入院したらお見舞いに行きますよね。その時の交通費も入院時にかかる費用としてみておきましょう。

衣類等
パジャマ・下着・羽織もの・タオル・バスタオル・スリッパ
パジャマも他人に見られること前提なので自分なら新しく買いそうです。

日用品
コップ・湯呑・スプーン・フォーク・歯みがきセット・ティッシュ・シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ

消耗品も自宅外で使えるように揃えると意外と費用が掛かってしまいますね。

時間つぶし用
本・CD・イヤフォン・TV代。
日頃は本など読まなくても病院での退屈しのぎに読書を始める人がおおいですよね。

具体的にどれぐらいかかるのか計算してみましょう。

計算のためには入院日数も必要ですね。
平均の入院日数はどれぐらいか見てみましょう。

厚生労働省がまとめた平成28年度の医療費動向を確認してみると、公的病院の平均入院日数は18.7日でした。平成24年度:20.3日だったので、4年で2日ぐらい短くなっていますね。

では治療費は仮に30万円、報酬月額は27万円未満、入院日数19日で計算してみましょう。
表にします。

金額 備考
治療費 57,600円 高額療養費申請後
食事代 26,220円 460円×3回×19日
差額ベッド 148,428円 7,812円×19日
交通費 7,600円 400円×19日
衣類等 10,000円
日用品 5,000円
時間つぶし用 5,000円
合計 259,848円

治療費がどれぐらいかかかるかといったことや差額ベッド代をどうするかで入院費用はずいぶんかわってきますよね。仮計算では一人部屋の差額ベッド代にしていますが、大部屋でよければ148,428円減らすことができるんですよね。

ただ仮の計算はあくまで仮なので、参考のために実際の調査結果をみてみましょう。

直近入院の自己負担額(治療費・食事代・差額ベッド・交通費・衣類・日用品含む)

自己負担額 割合 平均額
5万円未満 7.6% 221,000円
5~10万円未満 17.5%
10~20万円未満 39.3%
20~30万円未満 13.1%
30~50万円未満 13.1%
50~100万円未満 5.3%
100万円以上 4.1%

出典 生命保険文化センター 平成28年度生活保障に関する調査

一入院での平均自己負担額は221,000円、入院日数を加味した一日当たりの平均自己負担額は19,400円になっています。

このような調査結果からも入院費用としては単なる治療費だけではなく生活に必要な日用品なども含めることが必要だとわかりますね。

入院費用の中でも差額ベッド費用など保険外のものは100%自己負担ですし、保険適用の費用であっても高額療養費という制度をそもそも知らなかったら自己負担額は格段に大きくなります。

医療保険を考えることも大事ですが、まずは自己負担額を減らすためにも補助が受けられる制度のこともしっかり勉強しておきましょう。

平均入院費用の約22万円は思っていたより多いでしょうか?それとも少ないですか?

22万円もかかるなら医療保険に入らなきゃ!と思った方も多いかもしれませんね。

ですが、医療保険に入ったとしても入院費用の支払いは保険金が振り込まれるより前ということを忘れないでくださいね。
医療保険は払った医療費の補填をする役割になっているのでいったん払えるだけの準備は必要になります。

また先ほどの調査結果にもう一つ追加してお知らせですが、医療保険に入っている方へ過去5年間の入院経験を調査したところ入院経験ありの割合は14.8%でした。

医療保険に加入していても85.2%、100人のうち約85人は過去5年間で給付を受けるような事象にあっていないんですよね。この数字をどう考えるかも医療保険加入を考えるときのポイントの一つになりますね。