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生命保険に入ってなかった。心配だから今すぐ入ろう!そう思って保険申し込みに行っても、残念ですが保険にはすぐ入れません。
生命保険の加入までの手順があることはもちろんですが、特に自発的な申し込みは慎重に審査が行われるため時間がかかることがあります。
明日誕生日だから、保険料が上がる前の今日保険に加入したいと思って代理店に出向いて行ってもほとんどの場合お断りされるでしょう。
自分たちにとっては誕生日前だからというだけの理由であっても、余裕のない申し込みは何か理由があるからではないかと警戒されてしまうんです。
それに即日申し込みでは本当に必要な額なのか、これから先の支払いは大丈夫なのかなどなど考える時間すら無くなってしまうでしょう。
保険は家に次ぐ大きな買い物ですし、しっかり考える時間の余裕も持ったうえで加入を考えていきましょう。
では実際に保険の契約までどのような流れになるのか解説していきますね。
1)契約内容の確認
契約の前にもう一度保険の内容を確認しましょう。
どんな時に誰が受け取れる?
受け取れる額は希望通り?
いつまで受け取れる?
保険料は払っていける?
保険会社から説明を受ける「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」はしっかり確認しましょう。
聞いていた話と違う気がするなど気になることがあれば確認してくださいね。
説明の後に自分のニーズに合っているか保険会社から提示される「意向確認書面」でもう一度確認しておきましょう。
2)申込書の提出
契約内容に問題がなければ申込書の記入をしましょう。
申し込みは契約者と被保険者両方の同意が必要です。
別人の場合はそれぞれの署名が必要になるので契約者だけ、被保険者だけで申し込みすることはできません。片方分は郵送対応で、といったことはできず必ず同席が必要になりますので注意してくださいね。
3)告知・診査
被保険者は自分の職業や健康状態を告知書や診査をした医者に対して告知する義務があります。
告知は契約者間の保険料負担を公平にするためにとても重要なことです。必ず正しい事実を告知しましょう。
病気があることを黙っていないと保険に入れないからと思うかもしれません。
ですが正しい告知がされていなかった場合、告知義務違反になり保険金を受け取れなくなってしまいます。
これでは保険の意味がありませんね。
健康状態を正しく告知することで、保険料が上がってしまったり保険に入れない場合もあるでしょう。ただこれは今回の保険でのことです。他の保険で病気を持っている場合でも加入できる場合もあります。
告知と診査は基本的に保険金額によって分けられます。高額な保険料になる場合は自分が記入するだけの告知書ではなく医師のもとで検査を受け、医師に告知をすることになります。
診査の場合は医師の都合もあるため、同日ではなく別の日に診査だけ行うといったこともありますが、こちらは事前に保険代理店で手配してくれているはずですのでスケジュールにあわせて万全の体調で臨みましょう。
保険の代理店や営業社員に病状や健康状態を口頭で伝えても告知になりません。
営業社員についた伝えたから、書面に記載しなかった場合は告知義務違反になりますので注意してくださいね!
病気やけがについては今現在どういう状況なのかも書いておきましょう。投薬がある場合は薬の名前や量も記載しておくと後日の確認されることもなくなります。
記載不足をなくしておかないと、追加告知が必要となったりするため成立するまでの時間が長くなることがあるんです。
スムーズな契約のためにも内容に漏れがないよう告知してくださいね。
4)保険料充当金の支払い
第1回保険料充当金を支払います。
保険の契約が成立していないのに保険料が必要なの?と思うかもしれませんね。
保険料じゃなく充当金なのはまだ契約が成立するかどうかわからないからなんです。保険の申し込みが成約すれば第1回目の保険料になり、成立しなかった場合は返金されます。
第1回目保険料充当額は基本的に保険会社の口座に銀行振り込みをします。クレジットカード決済できる保険会社も一部ありますが、大半が銀行振り込みになっています。返金を考えると銀行振込してもらったほうがクレジットカードよりも手続きが簡単だからかもしれませんね。
5)審査
上記がそろえば保険会社で加入のための審査が始まります。逆にいうと揃わなければ審査は始まりません。よく忘れがちなのが保険料充当金の支払いです。結果が来ないなぁと思っていたら払ってなかったなんてことがないよう気を付けてくださいね。
審査が終わると保険加入できるかどうかの結果が出ます。
結果は大きく分けて3つになります。
①問題なく加入できる
②条件付きで加入できる
保険金額の減額や保険料の割り増し、一部不担保などといった条件を契約者が了承すれば加入することができます。
③保険加入を謝絶される
この場合はいくら保険料を多く払うからといっても加入することはできません。別の保険を再検討しましょう。
6)契約の成立
審査結果が①、②(条件了承)の場合は契約の成立となります。
基本的に契約日は申し込み月の翌月1日です。
いかがでしょう。保険契約の手順思っていたより多かったでしょうか。
時間が結構かかりそうと感じたかもしれませんね。
特に申し込み月の翌月契約なんて、それまでに何かあったらどうなるの?と不安になるまもしれませんね。
実は成立した保険は契約日前から責任開始されます。責任開始というのは契約日前に万が一の場合も責任をもって保険金を支払うということなんですよね。
この責任開始日は、申込書・告知書・保険料充当金この3つが揃った日からになります。
提出するもの払うものは早めに済ませて安心できる状態にしてくださいね。